大島別荘修繕工事~ウッドデッキ編~
今回の修繕工事のメインとなる『ウッドデッキ』です。
これまで20年の間に3回位直したと最初に聞きました。「5年位しか持たない…」。
現地を見せてもらうとバルコニーの材料として使われていたのは2*4材で松などの主にカナダや米国産の木材です。長方形の角材で丈夫で比較的軽く入手しやすく安いのが特徴で大島でも入手できました。一見立派な角材であちこちで日曜大工やガーデニングに使われていますが、
3~5年もすると腐ってフカフカになってしまいます。そもそも、野ざらし雨ざらしの木材は日本の風土では長持ちしません。
おまけに大島は暖かく昆虫にとっても楽園でした。また、機密性の高いペンキを塗られていましたので木材の通気性を悪くしてたのも…。デッキの施工も材と材の間を開けずにくっつけて組んでありましたので、これも通気が悪く雨などに濡れた後の渇きも悪いと感じました。
ですから、お客様も「プラスチック製のデッキ材」を当初希望されていました。プラスチック製のデッキ材も近年多種出ており、木材の粉末を練り込んで風合いを本物の木に近づけている製品もありますが、しょせんプラスチック。日射による変色で、およそウッドとは名ばかりの質感に、やはり5年位でなってしまいます。
そこで当社がご提案したのは『ハードウッド材』です。
ハードウッドはその名の通り繊維が細かく密度が高い天然木材です。イペ・ウリン・セランガンバツなどが有名です。
当社は「自社屋上デッキ」や「鎌倉山カフェ屋上テラス」等々、数々のハードウッドを扱った経験から、施工方法・仕様金物(束・ビス・接着剤)など、材を活かす組み方に精通している事から、プラスチックではなく「確実にいかなる材質より長持ちするウッドデッキ」を製作するべく『ハードウッド』をご提案し、採用させていただきました。
工程とてしては、
1.既存のデッキを解体
2.束石はそのまま再利用
3.鋼製束(ジャッキ)をデッキ材に取付土台を形成
4.その上に10mmの隙間を開けてデッキを並べ
5.専用のビスで縫い付け
6.手摺や階段を形成
塗装はいっさいしていません。
木の茶色は主にポリフェノールで水溶性なため雨に当たると流れて1年以内にその色は一面グレーになりますが強度に影響はありません。
また、今回初めて使ったビスは今までの専用ビスより形状がすぐれていてこれまで多かった施工中の木の割れ、ビスの切れなどが皆無でしっかりと食いつき丈夫に材木を止めてくれました(勿論材質はステンレスです)。
5年ごとに直していたウッドデッキ。
ウッドデッキ専用のビスを使ったり、デッキ材の隙間を空けて土の上にも直接載せかったりと、様々な工夫をしました。
空気がよく通るようになり、風害に耐え腐りにくくなったと思います。
5年後のお客様の反応を、今から楽しみにしています。
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